藤井 風、Ado、山下達郎……止まらないJ-POP愛
ーー他に注目しているアーティストはいますか? 藤井 風さんは今の日本の音楽業界には欠かせないアーティストだと思う。自分の好きなように曲を書いて、好きなように制作して、とても自由だよね。インターナショナルなサウンドなのに、同時にすごく日本っぽい。『きらり』とか『まつり』とかがそう。
英語が堪能なのに歌の中で英語は使わない。日本語にこだわりつつ、インターナショナルな雰囲気を醸し出す。彼の狙いなのかな。若くて革新的で、彼のMVはカラフルでハッピーで最高だよ!
ーー実際に会いたいアーティストはいますか? 僕自身アーティストだから、誰に会えたとしても最高な経験だけど、すぐ頭に浮かぶのは常田大希、Ado、椎名林檎、山下達郎かな。
Adoは声がとにかくクレイジー。まだ若いから伸びしろもすごいし、これからどんどんレベルアップすると思う。彼女に曲を書きたい人も多いだろうし。僕が好きな曲は『ギラギラ』。フロウがやばい(笑)。
友人にもらったという1984年発売の山下達郎『BIG WAVE』
山下達郎さんは僕のレジェンド。僕を日本のシティポップに導いてくれたアーティストで、彼の『Magic Ways』はJ-POPの中で僕がいちばん好きな曲です。
彼はミュージックビデオをほとんど出していないし、レコードもなかなか手に入らない。だけど最近、友人がこのCDをくれたんだ。1984年に発売された『BIG WAVE』。どこを探してもなかったのに! その友達は僕より古い山下達郎ファンで僕より愛が強いのに、これを僕にくれて本当に感動したよ。
『Magic Ways』はノスタルジックな気分にさせてくれる曲で、とにかく聴いていて気分がいいんだ。最高のシティポップだと思うよ。竹内まりやさんがステージで歌って、後ろで山下さんが演奏とコーラスで参加している『Plastic Love』も伝説的なライブパフォーマンスだよ。
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他にも米津玄師、阿川泰子、Vaundyやユーミンなど、幅広いアーティストの名前を挙げたポラロイドP。彼の守備範囲を象徴するかのように、YouTubeチャンネルの登録者も20〜70代と幅広いようだ。
いい音楽は国境を超え、世代を超えることもよく分かる。ちなみにポラロイドPは日本のドラマやアニメも大好きで、特に好きな番組が『深夜食堂』と『孤独のグルメ』で、いずれも全シーズン全エピソードを制覇したのだとか。
ポラロイドP、アンタ熱すぎるぜ……!
身近すぎるがあまり、ついおざなりにしがちだったJ-POP。その深淵なる魅力について、我々も改めて考えてみますか。