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玉置浩二『メロディ』に見るJ-POPのソウル



ーーJ-POPの音楽性としての特徴はどうですか?

やっぱり“ソウル”かな。J-POPにはソウルがある。知れば知るほどそう思う。それに、歌詞も嘘っぽくないというか、すごくリアルだよね

たとえば、玉置浩二さんの『メロディ』。真実の愛を歌ってるし、ソウルがある。彼の歌い方でもそれがよく分かる。何回聴いても、彼の才能に驚かされるよ。声がとてつもなく素晴らしいし、音域や発声のコントロールもクレイジーだよね。



宮本浩次さんはとにかく飾り気がなく、ストレートな表現がすごい。声に全感情が込められていて、やっぱりとにかくリアル。ライブ映像を見ても、嘘がない人だということがとてもよく分かるよ。『風に吹かれて』を聴いた時は、歌詞の内容は分からないけど、ほとんど泣いてしまったよ(笑)。

アーティストが伝えようとしていることは、フィーリングで伝わってくる。表情や表現でね。だから僕はなるべくMVではなく、ライブ映像を見るようにしてるんだ。

ブルーハーツは「ロックバンドのあるべき姿」



ーー『青空』を歌ったブルーハーツのライブ映像にも感動してましたね。

日本でああいう歌詞を書くアーティストがいるって知らなかったから。政治的で、権力を批判するようなメッセージの歌は、特に今の時代は欧米で最もリスペクトされる音楽だけど、30年以上前の日本でそんな歌があったなんて本当にびっくりしたよ。あれこそ、ロックバンドのあるべき姿だと思う。

もし僕がブルーハーツと同じ時代に生きていたら、間違いなく熱烈なファンになってたと思う。すべてのライブに足を運んで、すべての曲を生で聴いてたんじゃないかな。

若い頃はみんな必死で真実を追求するし、そんなときにブルーハーツみたいなバンドの曲を聴いて育つのはとても幸せなことだと思う。


5/5

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