
誕生より50年余り、数々のボードショーツやウエットスーツ、ウェアにおいて、サーフ界を彩ってきた中心的ブランドの「クイックシルバー」から、ホットなニュースが舞い込んだ。
このたび、「エッセンシャル」と銘打つ、スウェットやTシャツを軸にしたシンプルな新ラインをリリースするのだという。
Tシャツ、スウェット、そして、サーフブランド。と聞けば、オーシャンズ本誌の人気連載「種カジのタネあかし」でお馴染みの“種さん”こと、フリープランナーの種市暁さんの出番。種市さん流のファッション着こなし術を紹介するこの連載は、多くの読者から「参考になる!」との声が届く人気企画だ。
ということで、クイックシルバーのNEWライン「エッセンシャル」を早速コーデ&レビューしてもらった。
意外!?なデザイン。ミニマルな服で見た目も着用感も心地いい

クイックシルバーといえば、オーストラリアを発祥の地として、以降、アメリカ西海岸やハワイにて花開いた世界的サーフブランド。
チェッカー柄のアイコンモデル「ザ・オリジナル」を筆頭に、数々のグラフィックを表現したボードショーツやウェアが、サーファーを熱狂させている。
そんなブランドが手がけた新ライン、エッセンシャルと、クイックシルバーについてもよく知る種さんが邂逅した!
フーディーにショーツの何気ないサーフスタイルも、ちょうどいいシルエットだから、気取らずともキマる。パーカ1万2000円/クイックシルバー(ボードライダーズジャパン 0120-32-9190)
「これは意外! かも」と第一声。
「ロゴや柄がないシンプルなビジュアルは、初見で“クイック”とわからないけれど、大人が着やすいのは間違いないですよね」。
エッセンシャルで展開されるのは、スウェット素材のパーカ、クルーネック、パンツに加えて、天竺のロングTシャツ。いずれも無地で、ベーシックなカラーリングに統一されている。
ロゴは左の袖口のみというさりげなさ。カンガルーポケットに配された水抜きのハトメがサーフブランドらしいアクセントだ。
「ロゴは、生地と同色の糸で刺繍されているんですね。大人が街で着やすいデザインだから、クイックファンやサーファーならずとも手に取りやすい」。
自らもプロデュースするほどスウェットにはこだわりがある種さんだけに、フィッティングにも言及。
「かつてのモードブランドのようなスリムシルエットでもなく、最近のストリートブランドのようなルーズシルエットでもない。適度なフィット感がいいですよね。
シーンを選ばずに、“正しく”着られる。ニュアンスカラーで、ミニマルなデザイン、ちょうどいいシルエット、と、大人スウェットの条件が三拍子揃っていると感じました」。
シーンを問わずに着られる好例がこちら。例えば、胸ポケ付きのロンTタイプには、スラックスとサイドゴアブーツを合わせて、街ブラも可能。行きつけのワインバーでしっぽり。カットソー6900円/クイックシルバー(ボードライダーズジャパン 0120-32-9190)
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