OCEANS

SHARE

2022.07.13

時計

「キングセイコー」って知ってる? ブランドの復活物語と3つの注目モデルを解説!


▶︎すべての画像を見る

1960年代、グランドセイコーと並び国産高級時計の発展に大きく貢献したキングセイコー。

今年、60年以上の時を超えて、待望の復活を遂げた。

注目モデルとともに、キングセイコーの魅力を解説しよう。


キングセイコーとは何者か?

現代に蘇った伝説の国産時計ブランド、キングセイコー。

現代に蘇った伝説の国産時計ブランド、キングセイコー。


1950~60年代はスイス機械式時計の黄金期であり、時計史に燦然と輝く数々の傑作が生まれた時代でもある。

この当時、セイコー社は国産時計の新しい時代を模索するなかで、画期的なモデルを立て続けに発表した。

そのうちのひとつが、国産高級時計としてあり方を提示したグランドセイコーであり、キングセイコーであった。

1961年に誕生したキングセイコー。実は、東京の亀戸を拠点とする第二精工舎が立ち上げたブランドであり、長野県の諏訪精工舎が1960年に立ち上げたグランドセイコーに対抗する形で開発されたという背景がある。

今回のブランドの復活にあたり、デザインソースとなった1本が、通称「KSK」と呼ばれる1965年に登場した2代目キングセイコーである。

1965年製のオリジナルのKSK。

1965年製のオリジナルのKSK。


このモデルの主な特徴は、1961年に発売された初代キングセイコーにはなかった防水性能、秒針を止めて時刻合わせができるハック機能を備えていたことが挙がる。

また外装については、ベゼルやラグなどのケースデザインやボックス型の風防などの変更点が加わり、キングセイコーならではのオリジナリティを確立させた。

「SDKS001」SSケース、37mm径、自動巻き。19万8000円/キングセイコー(セイコーウオッチお客様相談室 0120-061-012)

「SDKS001」SSケース、37mm径、自動巻き。19万8000円/キングセイコー(セイコーウオッチお客様相談室 0120-061-012)


そんなKSKのデザインを継承することで生まれた、新しいキングセイコー。

コンパクトなサイズ感はそのままに太めのラグを強調させつつ、鏡面仕上げとヘアライン仕上げを施すことで現代的なスタイリングを完成させた。

リュウズやケースバックに象られた「盾」のマーク。

リュウズやケースバックに象られた「盾」のマーク。


KSKとの決定的な違いは、装着された多列ブレスレットにある。

快適な装着感と光の躍動を生み出すブレスレットを加えることで、多面カットを採用したケースデザインは一段と輝きを増す。

このほかに別売りでキングセイコー用のストラップが全5種類で展開されている。

スポーティなファッションとも好相性のブレスレット。

スポーティなファッションとも好相性のブレスレット。


搭載する自動巻きムーブメントCal.6R31は、Cal.6Rのカレンダー機能を省いたシンプルな設計で、約70時間のロングパワーリザーブを備えている。

シンプルで力強いKSKから受け継がれたダイヤルデザイン。

シンプルで力強い、KSKから受け継がれたダイヤルデザイン。



2/2

次の記事を読み込んでいます。