「業界のパタゴニアン・パパラッチ」●街角の人気ブランド、パタゴニアはファッション業界でも支持率高し。そんな“業界パタゴニアン”の私服スナップから紐解く、その魅力。
オーシャンズを始め、あらゆる媒体で活躍するスタイリスト菊池陽之介さん。
彼が自らのスタイリングに欠かせないブランドのひとつとして挙げるのがパタゴニアだ。その興味深い理由とは?
シルエット、デザイン、機能。三拍子揃って“いい塩梅”
菊池陽之介●1979年生まれ。オーシャンズを始め、さまざまなファッション誌にて旬なコーディネイトを提案する敏腕スタイリスト。湘南在住の自称“釣りキチ”で、海上での相棒は当然、パタゴニア。
無類の“釣り好き”としても知られる菊池さん。多忙を極めながらも、時間を見つけては沖へと繰り出す彼のライフスタイルに欠かせないのが、パタゴニアだ。
「特にスウェットパンツは、仕事と海の2-WAYで活用できるので、本当に重宝しています。シルエットも太すぎず細すぎずで、とにかくバランスがいい。ブーツにも自然に合わせられるスウェットパンツって、いざ探してみるとなかなかないですよ」。
正面から見ても、サイドから見ても、足元すっきりのシルエットは街に馴染む。
確かに、スエードのデザートブーツとも違和感なくマッチしていて、野暮ったさは皆無。「しかも、靴を履き替えちゃえば、船に乗って釣りに行ける。安心感ありますよね」。
菊池さんが好んではいているのは、“P-6ラベル・アップライザル・スウェットパンツ”だ。
「裏起毛だから、風が強い甲板の上でも冷えないのがありがたい。そろそろ街ではくのは暑いけど、キャンプやレジャーには必ず持っていきます。ブラックとグレーの2本を使い分けていて、海はもちろん、標高の高い場所にキャンプに行っても、これさえはいていれば寝冷えすることはありません」。
左足に誰もが知るフィッツロイ山群をモチーフにした定番ロゴだけが入るシンプルデザインで、よく見れば外側のサイドステッチも省かれている。
「使い勝手がいいだけじゃなく、はき心地もよくてストレスがないから、気付けばこればっかりはいています(笑)」。
ちなみに、生地はペットボトルやはぎれ生地を使用したリサイクル素材100%でできている。サステイナブルを具現化している点も、自然を愛する菊池さん好みのようだ。
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