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2022.02.08

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ニューバランスがいきなり1000点を付けたスウェットが、ただの自信過剰ではなかった件

雲上の履き心地で知られるニューバランスの靴。それに勝るとも劣らないスウェットが話題だ。

ふわふわの裏毛生地に付いたタグ。

第一弾たるコレクション名は、ズバリ「1000シリーズ」。

ファッション好きならお分かりだろうが、ニューバランスにとって数字は単なる“飾り”ではない。とりわけ「1000」という数字には特別な意味が込められている。

そう、1982年生まれの名作スニーカー「990」は、1000点満点中990点を示唆。つまり「1000」は厳格なベンチマークであり、初っ端からその数字を冠した今作は半端じゃない大傑作ってことになるのだ。

その自信の真相を確かめるべく、以下で詳細にリポートしていく。

カーキ、グレー、ホワイト、ブラックと全4色のラインナップ。パーカ 1万7600円/ニューバランスジャパン 0120-85-7120

カーキ、グレー、白、黒と全4色展開。パーカ 1万7600円/ニューバランス(ニューバランスジャパン 0120-85-7120)


まずはパーカから。

そのルックスはオーセンティックでいて、どことなくモダン。そんな塩梅の妙は、素材とパターンによって形成される。

表地はふっくらとしたボリュームを実現するオープンエンド糸を用い、裏地には暖かな肌触りのヘビーウェイト裏毛を採用。ヴィンテージ的ラフさを醸しながらも、軽い着心地に仕立てられた。

立体的に立ち上がるフードが◎。パーカ 1万7600円/ニューバランスジャパン 0120-85-7120

立体的に立ち上がるフードが◎。パーカ 1万7600円/ニューバランス(ニューバランスジャパン 0120-85-7120)


パターンの見どころは、フードの立ち上がりと袖付けの美しさに凝縮。

特に袖付けは前方をセットインスリーブ、後方をラグランスリーブに分けることで、動かしやすさも抜群だ。

ニューバランス初となる1000番台スニーカーが登場した1985年に、もしスゥエットが作られていたら? という裏テーマも面白い。

ニューバランス初となる1000番台スニーカーが登場した1985年に、もしスウェットが作られていたら? という裏テーマも面白い。


細かいディテールも秀逸で、ミニマルデザインのなかに遊び心が潜む。

フロントの「1000/1985」というシリーズ名を表す記号の脇には、ニューバランスのアメリカボストン本社の住所をプリント。



ほか、背面のタグ付けのためのステッチをブランドの頭文字「N」の形に縫ってしまうなど、意味を知ると思わずニヤリとしてしまう仕掛けが満載だ。

で、お次はパンツ。

カーキ、グレー、ブラックの3色展開。パンツ 1万6500円/ニューバランスジャパン 0120-85-7120

黒、カーキ、グレーの3色展開。パンツ 1万6500円/ニューバランス(ニューバランスジャパン 0120-85-7120)


パーカ同様の素材、ディテールワークが光る仕上がりで、言わずもがなセットアップでのマッチングが可能だ。



ウエストゴムは幅広で食い込むことなく、優しくフィット。イージーなはき心地は、なるほどスニーカーに通ずるところを感じる。

裏地もパーカと同じく、ふんわりとした起毛で心地いい。

股下のガゼットにはリブを当て、可動域の広さも言うことなし。

部屋でも街でもグラウンドでも、場所を問わずに頼れるスウェットパンツは、ニューノーマル時代の新しいユニフォームになるかもしれない。

着心地、ルックスともに、まさに会心の出来。と、最後にひとつ。



今シリーズに付くすべての商品タグには、「石から生まれた素材」が採用される。

持続可能な精神で、我々着用者だけでなく地球のカラダにまで気を配っているのだ。生まれながらの満点スウェット、まさに先天の千点。おそるべきルーキーである。


[問い合わせ]
ニューバランスジャパン 
0120-85-7120

増山直樹=文

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