種市 暁がこの時季、ロンT感覚でサマースウェットを着る理由
「お洒落であるより、格好良くありたい」と言う種市 暁さんのスタイルに本誌が注目し、“種カジ”と勝手に命名して早数年。いつもパッと見の印象は無造作なのに、なぜか格好いいから不思議。そんな彼の装いの“タネ”をムリヤリ解説してもらう企画。
「ギミオリャラヴィン〜♪」。
ーーご機嫌ですね〜。何ですか、その曲?
「え、知らない? ZZトップですよ」。
ーーあぁーヒゲモジャおじさんの。
「そうそう」。
ーーで、何かいいことありました?
「狙ってた古着のスウェットがオークションサイトで落とせたんですよ」。
ーーへぇ、ネットショッピングするんですね。
「時代、時代。仕事柄リサーチも重要なので」。
ーーとはいえ結構マニアック。
「アートや音楽は愛するものを身に着けたい派なので」。
ーーなるほど……あ、今日のタネ、“古着をモノトーンで”だったら掲載しませんよ。
「そんな単純じゃありません。今回はロングTシャツ代わりのサマースウェット」。
ーーおや、気になる。
「最近“ストリートおじさん”多くないですか?」。
ーーいますね、ストリート系のロンT&太チノな人。
「僕もやりたいんですけど、ロンTってゆるく着ても肉感を拾いやすいんですよ。で、お腹ぽっこり」。
ーーあぁ、そんな人もよく見ます。
「それをカバーするのが、ロンT代わりのゆったりスウェット。古着特有の生地は薄くて軽いから今の時季でも快適だし、イナタい身幅の広さはお腹隠しに丁度いい」。
ーーで、ストリート感出しのZZトップを、細身デニムとローファーで大人っぽくと。手持ちの袋はアクセント……え、ビニール袋?
「お気に入りのベーコン買ってきたのよ。“ボーン・トゥ・ビー・ワイルド”にね」。
ーーそれ、ZZトップじゃないですよ。
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