元レーサーが作るから、オンロードもばっちり
987型ケイマンをリフトアップして、オフロード用のファットタイヤを備え、専用ルーフラックを載せただけで、もうカッコいい。
現行型(982型)ではなく、20年近く前の987型のデザインというのも、少し枯れた感、使い込まれ感があって、このオフロード仕様のエクステリアに似合っている。
エンジンは自然吸気の水平対向6気筒。ケイマンSが3.4L、ベースグレードが2.7L〜2.9Lとモデルによって排気量は異なる。
手掛けたのは老舗のポルシェ専門店「SPEC’S(スペックス)」。全日本GT選手権やル・マン24時間レースに参戦していた経歴を持つ、レーサーの羽根幸浩氏が代表を務めるショップだ。
それだけに、同社が仕入れた走行距離6万kmの987型ケイマンが単にオフロード仕様に仕立てられただけではない。しっかりレストアされ、レース仕様に仕上げられて初めて「By S 987C」を名乗っているのだ。
単にキャンプへいけるだけでなく、その道中もポルシェらしい走りが楽しめるというわけ。
キャンプへ行く途中にこんなグラベルがあったら思わずアクセルを踏んじゃいそう。
今回披露された車両の本体価格は488万円。もちろんベース車両の状態によって価格は上下するが、おサイフにも優しい987型ケイマンだから、現行型の718ケイマンよりもずっとお手頃になるはずだ。
ウッドフロアのルーフラックというのがまた、中古車ベースのBy S 987Cに合っている。
見た目の味はあるし、水平対向エンジンは自然吸気の6気筒(現行型は一部グレードを除き4気筒ターボ)とマニア心をくすぐるスペックも備えている。
カイエンやマカンじゃありきたりだなあ、と思っている人のハズしの逸品として打ってつけな一台と言えるだろう。
[問い合わせ]SPEC’Shttps://specs911.com