[KEYWORD 6]糖尿病糖尿病によって高血糖状態が続くと、血管や神経を痛め、動脈硬化や神経障害にもつながる。もちろんペニスの組織にもダメージを与えるため、EDの原因にもなってしまう。
「糖尿病とEDの関連を調べた調査によれば、糖尿病患者のED有病率は71〜86%と報告されています(一般社団法人日本性機能学会『ED 診療ガイドライン』参照)。つまり、糖尿病患者のほとんどが、程度の差こそあれ、EDを患っているといっても過言ではないのです」(小堀先生)。
[KEYWORD 7]シアリスバイアグラ、レビトラ、シアリスは、いずれもPDE5の働きを阻害するというメカニズムについては同じ。だが、作用時間や服用のタイミングなどに違いがある。小堀先生のおすすめはシアリス。
「食事の影響を受けないため、食後すぐに飲んでもOK。何より作用時間の長さがずば抜けていて、金曜日の夜に飲めば、土、日曜日の旅行中まで効き目が持続するほど。3種類のうちでも、圧倒的なシェアを誇ります」(小堀先生)。
ちなみにバイアグラの特徴は知名度の高さ、レビトラはペニスの硬さに定評があるという。なお、それぞれにジェネリック医薬品も存在する。ドクターと相談して、マイベストを選ぼう。
[KEYWORD 8]ED診療現在のED診療では5問のアンケートからなる IIEF5という国際勃起機能スコアが広く使われている。診断にはこのアンケートが使われているため、時間もかからない。では、病院に行く基準は?
「ED の定義は満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続、または再発すること(『ED 診療ガイドライン』参照)。要するに、満足を得られない時点でEDの可能性があります。気になることや少しでも不安を感じたら、診療を受けましょう」(小堀先生)。
[KEYWORD 9]副作用「ほてりや頭痛といった一過性の副作用がまれに起こる場合はありますが、多くの人にとっては、全身の血行を促進する、むしろ『カラダにいい薬』だと知ってほしいです」(小堀先生)。
実際、 こんな調査結果も。約2万人を対象にバイアグラを服用するグループと、薬効成分を含まない偽薬を服用するグループに分け、年間の心筋梗塞の発生率を調べたところ、医学的に優位といえる差は認められなかったという(『ED 診療ガイドライン』参照)。
[KEYWORD 10]勃起の限界「何歳まで勃起できるのか?」とは男が抱く永遠の疑問。小堀先生によれば、「理論的には死ぬまで勃起はできます」という。そのために欠かせないのが肥満予防と運動不足の解消だ。
事実、40〜70歳の男性2万2086名を対象にしたアメリカの医療従事者フォローアップ研究では、肥満とED悪化の関連と、運動強度の増加による勃起障害のリスク低下が明らかにされている。ただ、長時間のサイクリングは避けたほうが無難。前述のアメリカの研究でも、サドルで会陰部の血管や神経が圧迫されることでEDリスクが高まると報告されているとか。
「STAY YOUNG総合研究所」とは……加齢とともに気になりだした体型の変化や衰え……。俺たちを取り巻く体の悩みは山積みだ。もうこれ以上、オジサンになりたくない。そこでオーシャンズは40歳からのSTAY YOUNG総合研究所を立ち上げることにした。直面する問題にしっかりと向き合い、若々しくあるためのメソッドを探る。
上に戻る 山本雄生=写真 押条良太=編集・文