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次はキャンプの気分をアゲてくれる一台を

最近お気に入りのキャンプの楽しみ方は「有馬温泉です」。えっ!? あの兵庫県の?

「いえいえ(笑) ビニールプールに水を入れて、その水を循環させるポンプがあるんですが、蛇腹状のスチール製の熱交換器とポンプを繋げて使うんです。蛇腹の部分をたき火で温めるとプールの水を温水にできて、これに入るのが気持ち良かった!」。

「有馬温泉」をやると蛇腹部分がどうしてもスス臭くなる。車内には入れたくないが、そんなときもルーフキャリアが役に立つ。


有馬さんは自ら設営するこのお風呂を「有馬温泉」と名付けた。夜の星空の下で入る「有馬温泉」は仲間たちにも大いに好評だという。

サバゲー+キャンプという楽しみ方にもハマっている。「サバゲーのフィールドに併設されているキャンプ地もありますし、すぐ近くにあるという場所もあります。現地へ行ってキャンプして泊まり、翌朝はサバゲーを楽しむという感じです」。

もちろんビニールプールも循環ポンプも、サバゲーのエアソフトライフルもプリウスに載せられる。


けれど購入から7年、もうすぐ4回目の車検だ。

「それもあるんですが、実は最近異音がするようになって」。修理工場で見てもらったら、どうやら手の届かない所に、外れた部品か何かが入り込んでしまったようだという。



「それで、実はもうランドローバー・ディフェンダーを予約しちゃったんです」。

なんと! プリウスとは随分かけ離れちゃいましたね。

「そうなんです。どうせ車を買い換えなきゃいけないなら、やっぱり運転してる時間も“いい体験”になる車にしようと」。

ディフェンダーは「ディーゼルエンジンを搭載する、恐らく最後のモデル」と友人に勧められ、それならば乗れるときに乗っておこうと思ったそうだ。
確かに先日、レンジローバーは2030年(あと9年!)には全車種を電動化すると宣言した。


ルーフに荷物を山積みにして、数え切れないほど腹を擦り、バンパーを何度も取り替えたプリウス。

キャンプを楽しむことを第一に、この車に乗り続けたからこそ、次は「移動もいい時間」にするための新しいザックを背負うことを決断できたと言えるだろう。



鳥居健次郎=写真 籠島康弘=取材・文

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