タイムレスな魅力を宿すヴィンテージ顔のモデルは、長らく人気の様相。
パンダ顔でなくとも「そそられる」復刻デザインをピックアップする。
CARTIER カルティエ
「クロシュ ドゥ カルティエ」個性を放つアシンメトリーケース。これは1920年に誕生したブローチ型の時計「クロシュ」をモチーフにしたデザインで、そのモデル名は仏語で鐘を意味する。ケース左側の面を水平に置くと、卓上時計としても使用可能。
独創性ばかりではなく、カボションリュウズやレイルウェイトラックなど、カルティエ伝統のデザインコードを刻み、その完成されたスタイルは決して揺らぐことはない。
VACHERON CONSTANTIN ヴァシュロン・コンスタンタン
「ヒストリーク・アメリカン 1921 40mm」ダイヤルが右に45度傾いた独特なデザイン。1921年に登場し、のちにドライバーズウォッチとして親しまれたそれは、今年で誕生100周年。本作はアニバーサリーイヤーを祝して、新たなアレンジが施された。
個性的なデザインはさることながら、細かなグレイン仕上げのシルバーダイヤルやブレゲ数字にブレゲ針、レイルウェイトラックが当時を忍ばせる。
SEIKO PROSPEX セイコー プロスペックス
「1970 メカニカルダイバーズ 現代デザイン 植村直己生誕 80周年記念限定モデル」
日本人で初めてエベレストに登頂した世界的冒険家、植村直己の生誕80周年記念モデル。彼が愛用していたメカニカルダイバーズをオマージュしつつも現代的に蘇らせた。
4時位置リュウズの印象的なデザインはそのままに、登頂を成功させた五大陸の最高峰から見たであろう澄んだ空をイメージしたブルーのダイヤル&ベゼルで彩っている。
※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール、K18=18金、YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド
柴田 充、髙村将司、オオサワ系、まつあみ 靖、戸叶庸之=文