OCEANS

SHARE

2020.07.27

ニュース

誰でもアーバンでナチュラルな音を奏でられるアコギ。なぜならこの木は……

いまや“地球に優しいかどうか”は、物の価値を決めるうえで重要な要素となった。それは音楽の世界でも同じこと。
このたび、アメリカ生まれのギターブランド「テイラー・ギターズ」から、サステイナブルなギターが登場した。それが「ビルダーズ・エディション 324ce」である。
53万9000 円/テイラー・ギターズ(山野楽器 03-3862-8151)
1974年にカリフォルニアで創業したテイラー・ギターズ。彼らのギターは、木材の厳選から加工、仕上げに至るまで、細部にこだわって製造され、アメリカン・アコースティックギターの王道として世界中にプレーヤーを持っている。
テイラー・ギターズは以前から自然保護活動に力を入れていたが、ギターの材料となる木材の調達でも、何かサステイナブルな取り組みができないかと模索していた。そこで目をつけたのが、“都市の森”である。

都市の森とは、都市圏の道路や学校、公園などに景観・環境のためなど目的をもって植えられた樹木のこと。現在アメリカの大きな都市部には、こうした樹木が推定55億本存在すると言われ、郊外を含めるとその数は700億本にも及ぶ。
これらの樹木は、倒木や区画整理によって除去するとき、薪や肥料などに変えられるか、廃棄処分されてしまうのが通常だ。

そこでテイラー・ギターズはこれらの樹木のなかから、ギター製作に適した木材を厳選。重量があり、高密度で、加工がしやすい木材を、「アーバンアッシュ」と名付けてギターの材料とした。
アーバンアッシュが使われているのはギターのサイドとバック材の部分。ヴィンテージのマホガニーを彷彿させる重厚感のある風合いに仕上げられた。
一度光を失った木材に、新たな価値を持たせた「ビルダーズ・エディション 324ce」。都市の森から生まれたサステイナブルなギターは、きっと奏でる音色まで“ナチュラルサウンド”に違いない。
 
[問い合わせ]
山野楽器 
03-3862-8151
田村コージ=文


SHARE

次の記事を読み込んでいます。