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子供4人でものびのび暮らせる家を求めて

結婚したのは2012年、現在は妻と4歳、1歳という2人の子供がいる4人家族だ。当然、今後の家族プランも完全移住の大きな理由になった。

「僕、子供が4人欲しいんです。でも、普通のサラリーマンなので、東京や横浜近郊で大きな家を買うのは無理かなと思いました。それなら、田舎に移住して広々とした一戸建てに住むのもアリなんじゃないかと」。
移住先を山梨に決めたのは、若い頃に見た「原風景」が忘れられなかったからだという。
福井さんは20歳前後のとき、別荘地の販売事業を手掛ける「三井の森リゾートネットワーク」で住み込みのアルバイトをしていた。勤務地は長野県蓼科高原。そのときに「いつかこんな自然豊かな場所で、自分の家族と一緒に暮らしたい」という夢が福井さんのなかに芽生えた。
その思いは、社会に出て都会生活を送るようになっても変わらなかった。それは福井さんにとって、脳裏に深く刻まれた大切な記憶なのだ。営業職で地方を飛び回り、自然の景観に度々感動したことや、横浜在住時に妻の肌荒れがひどく、シャワーを浴びると塩素で皮膚が痛いと言っていたという理由もあり、豊かな自然と美しい山の景観に囲まれた北杜市へ移住を決めた。


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