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2023.08.22

からだ

「起きたときにダルい」は危険信号。正常化にはミトコンドリアの活性化が不可欠

疲れは放っておくと慢性化してしまい「疲れやすい体質」になってしまいます(写真:sasaki106/PIXTA)

疲れは放っておくと慢性化してしまい「疲れやすい体質」になってしまいます(写真:sasaki106/PIXTA)


当記事は「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちら
連日の暑さで、疲れがたまりやすい今の時期。眠って回復すればよいのですが、もし疲れがなかなか取れないようなら注意が必要です。「疲れは放っておくと慢性化してしまい、『疲れやすい体質』になってしまうからです」。そう話すのは、自らも慢性疲労に苦しんだ経験を持つ医師の御川安仁さん。疲れを長引かせないためには、体の細胞一つひとつを元気にする必要があるといいます。御川さんの著書『だるさ一掃×よく眠れる×自律神経が整う 1日1杯疲れのおそうじスープ』より一部引用・再編集してご紹介します。

疲れは年のせいと決めつけていませんか?

これという理由もないのに、なんとなく毎日お疲れ気味。「年齢のせいだから仕方ない」とやり過ごしてしまう。

これをくり返しているうちに、気がつくと体が重だるいのが当たり前の状態になっている。こんな体調があなたの「普通」になっていませんか?

一見なんでもなさそうなこの状態、実はとても危険なのです。

長引く疲れには根深い理由があり、原因を解決しなければ「疲れやすい体質」になってしまうからです。特に、体を休めるために寝たはずなのに、「朝、起きたときが一番だるい」という方は、疲れのレッドカード。気がつかない間に、疲労がたまりきっているといえるでしょう。

疲れを放っておくと、さまざまな症状が複合的に現れるようになり、専門的に治療をしても改善に時間がかかってしまうようになります。

私の患者さんの中にも、「いつも疲れていて体がだるい……」という状態を放っておいた結果、お風呂で髪を洗うときに頭まで手が上がらない状態になった方がいます。

そこで初めて深刻な疲れを自覚され受診されたのですが、もっと早く異変に気づいていれば症状が軽いうちに対策ができ、改善も早かったはずです。

特に、何事もがんばりすぎてしまう人ほど、疲れを我慢して悪化させてしまったり、疲れに気づかないまま働きすぎてしまい、ある日突然燃え尽きてしまったりする恐れがあるので要注意です。


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