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2022.09.12

ファッション

グランジ世代ならグッとくるカート・コバーン的「セリーヌ」と“ドルチェ”のスタッズT


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ストリーミングサービスのおかげで、まだ青かった’90年代に胸を焦がせていた音楽が再び身近になっている。

当時は苦労して貯めたなけなしの紙幣を握りしめ、楽器店に向かうか、古着店に向かうかで迷った日々。憧れは伝説のロックバンド「ニルヴァーナ」のカート・コバーンだった。

スポットライトに毛羽が照らされたモヘアニットのカーディガンに、穴の開いたTシャツやジーンズ。反体制を謳歌するグランジスタイルがたまらなく眩しかった。

そんな稀代のスターが27歳の若さで死去してから、同じだけ、いやそれ以上の月日が経過。’90年代ファッションの再燃とともに、グランジの気分がまた盛り上がっている。

そのムードはどうやらラグジュアリーブランドも同じようだ。

空前のヴィンテージブームではあるけれど、ここはひとつ大人の嗜みとして、一流ブランドが提案するパンクやロックのスタイルに袖を通してみてはいかがだろう。

 

デニムジャケット23万6500円、Tシャツ16万9400円[予価]、デニム16万9400円[予価]/ すべてドルチェ&ガッバーナ(ドルチェ&ガッバーナ ジャパン 03-6833-6099)


メタルスタッズのような装飾でロゴをあしらった「ドルチェ&ガッバーナ」のTシャツは、懐かしくも新鮮。

着想源はイギリスとアメリカで流行したパンクロック。潔く上下デニム・オン・デニムでとことんカジュアルに着こなしたい。

 

カーディガン34万6500円、シャツ13万2000円、デニム13万2000円[すべて予価]/すべてセリーヌ オム バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン 03-5414-1401)


またルーズフィットに仕上げた「セリーヌ オム バイ エディ・スリマン」のロングモヘアカーディガンには、マルチカラーのアーガイル柄と繊細なスパンコール刺繍が施されている。

「ウェスリー」と名付けられたデニムは、レッグに入ったリアルなダメージ加工が秀逸だ。

スパンコールやメタルの煌めきは不変なれど、どちらも現代的なリラックスフィットによるアップデートを受け、古くささは微塵もない。胸のビートが高鳴ってくる。

清水健吾=写真(人物、静物) 椙本裕子=写真(静物) 来田拓也、星 光彦=スタイリング 髙村将司、加瀬友重、増山直樹、早渕智之、礒村真介(100miler)=文

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