OCEANS

SHARE

2017.07.27

あそぶ

【試聴OK】サマータイム、どう過ごす⁉︎ な夏の名曲10選


みなさん、もう夏の予定は決まりましたか? 私はこの原稿を書いている最中に海方面でのDJのオファーがありましたが、それ以外はこれといって夏らしい予定はありません……。しかし、夏は耳からも満喫できるはずですので、今回は「サマータイム」をテーマに選曲してみました。
「オーシャンズコンピ」を最初から読む
夏のさまざまな時間帯をイメージして選ぶつもりが、気付けば夕方から夜という面持ちになりましたが、なかなか心地良いセレクションだと思います。
#1. Summertime / Miles Davis

1曲目はMilesの1959年のアルバム『Porgy and Bess』から。ご存知George Gershwinのスタンダード・ナンバーです。Gil Evansによるアレンジは全体に抑制の効いたもので、Milesのミュートトランペットの音も見事にそれに応えています。
 
#2. ラメント / 小曽根真&ゲイリー・バートン

世界を股にかけ活躍するジャズ・ピアニスト小曽根 真とベテラン・ヴィヴラフォン奏者ゲイリー・バートンのデュオ作品。涼しげな音色が夏の暑さを和らげてくれそうです。1、2曲目と続けて聴くのが夏の夕暮れ時のおすすめ。
 
#3. tri / 坂本龍一

坂本龍一の最新アルバム『async』は本当に傑作揃いでリピートして聴いてしまいますが、その中からチベットのベルのような音が響く「tri」をピックアップ。蝉の声や虫の鳴き声などと一緒に聴くと夢心地です。風鈴代わりにもどうぞ。
 
#4. Beach Party Tonight / Yo La Tengo

実に楽しげなタイトルに反して、静かで幻想的なこちらは、Yo La Tengoの2003年のアルバム『Summer Sun』の1曲目に収録されているもの。夏というと躍動感溢れる印象が強いかもしれませんが、こうしたダルな曲も合いますね。
 
#5. Summer on the Westhill / Kings of Convenience

夏は不思議とメロウな曲も聴きたくなるものですが、そんな気分にぴったりの曲がこちら。ギターのアルペジオによる内省的なメロディとストリングスが沁みるKings Of Convenienceのゆったりとした一曲です。
 
#6. Summermadness / DJ Cam

サマータイムに欠かせない一曲となっているKool & the Gang「Summer Madness」をDJ Camがカバーしたバージョン。オリジナルのイメージに忠実ながら、よりミニマルな雰囲気に仕上げているのがDJ Camらしいアプローチです。
 
#7. Summer Sun (Café del Mar Guitar Mix) / Chris Coco

当たり外れはあるものの、いい内容のものは飛びぬけていいCafé del Marシリーズの常連であるChris Coco。この曲はサウダージなギターがチルアウトにぴったりのバレアリック・ナンバーです。海辺で聴いたりするのも良いでしょう。
 
#8. Every Part (for Linda) / Moonchild

ちょっと蒸し暑い夏の夜にはこんな曲はいかがでしょうか。LAを拠点に活動する男女混合トリオMoonchildの最新アルバムは、これまでの路線をさらに進化させたメロウなネオ・ソウル。ジャジーな音の響きが体感温度を下げてくれるかも。
 
#9. Visions / Jeff Parker

もう1曲、メロウでジャジーなナンバーを。TortoiseやIsotope 217のメンバーとしても知られるギタリストJeff Parkerの最新アルバムから、ゆったりとしたグルーヴにホーンのおおらかなフレーズと、Jeffのトレモロ・ギターが色を添える曲です。
 
#10. Image / Antonio Carlos Jobim

最後は小粋なブラジリアン・チューンで暑気払い。今年が生誕90年にあたるAntonio Carlos Jobimのとびきり美しい1曲です。サックスの音色と流麗なストリングスが素敵な夏の夜を約束してくれそうではありませんか!
 
<プロフィール>

青野賢一
1968年東京生まれ。ビームス創造研究所 クリエイティブディレクター、ビームス レコーズ ディレクター。ファッション&カルチャー軍団ビームスにおける“知の巨人”。執筆やDJ、イベントディレクションなど多岐にわたる活動を展開中。



SHARE

次の記事を読み込んでいます。