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マンション管理組合の活動は面倒な割に成果が少ない、は本当か?

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不動産の噂の真相Vol.5
オーシャンズ世代にとって“避けては通れない未来”のひとつに、「住まいをどうするのか」というテーマがある。結婚し、子どもが生まれ、やがて巣立っていく――そんな人生の物語をつむぐ舞台=住まいについて、実は私たちはそこまで深い知識を持っていない。なんとなく周りの意見やメディアの見出しやウワサ話に踊らされてはいないだろうか。この連載では、元SUUMO新築マンション編集長が、世の中に出回っている“不動産のウワサ”について徹底検証。信じるも信じないも、あなた次第です。

管理組合の取り組み次第で、その後の資産価値に差が出ることも

前回、マンションの管理費を払う意味や価値について紹介したが、実はマンション管理においては、管理費というお金のこととは別に、もっと根本的な懸念がある。それは、マンションには管理組合があって、その理事長や理事などになったら面倒だ、というウワサだ。実際、「今年、マンションの理事長が回ってきて大変だ」なんてセリフを、会社の先輩や同僚、知人・友人などから聞いたことがある人もいるのではないだろうか。

マンションの管理組合活動が本当に面倒かどうかを論じる前に、その仕組みについて簡単に説明しておこう。一般に分譲マンションでは、各住戸の所有者(正確には区分所有者という)で構成される管理組合がつくられる。多くの場合は、所有者=住人=管理組合員となり、そこで快適に暮らしていくための管理組合活動がなされる。ただし、所有者自身は住まずに賃貸に出している場合、賃借住人は管理組合員にはならない。

管理組合の運営には、さまざまな意思決定が必要になるが、都度、所有者全員が集まって決議するのは大変だ。そのため、所有者の代表として理事長と理事を選出して、選ばれた数名の理事会で意思決定をしていく。理事会の主な仕事は、管理会社に指示や要望を出したり、居住ルールを改訂したりすることだが、たとえば管理費の平均が月1万5000円の総戸数100戸のマンションなら、月に150万円もの使い道を決める役割も担う。理事会が特定の人に固定されると不正の温床となるリスクがあるため、一定期間ごとにメンバーを入れ替えながら引き継いでいくのが一般的だ。

前置きが長くなったが、本題の「マンションの管理組合活動は大変なわりに成果が少ない」というウワサの真偽ついては、大変な場合もあればそうでない場合もあり、成果については実はパワーをかけた分だけ、プラスにはね返ってくることもあるというのが答えだ。理事会を形式的に済ませて委託する管理会社の提案通りに丸投げすれば、ラクはできるが、可もなく不可もない管理にとどまることが多いだろう。逆に管理会社をパートナーとしつつも理事会が意志をもって管理に取り組めば、相応の成果を得られることもある。そして重要なことは、その成果が住環境の改善にとどまらず、資産価値に表れる場合もあることだ。

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マンション , 不動産 , 住まい , 東京
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