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お金が殖えないと嘆く人はこの常識を知ろう。金融マンも意外と知らない“積立投資”の利点

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元本割れをしてもドキドキしない

iDeCoも、つみたてNISAも、この「バナナ」の仕組みが利用できるので、下落時も「ああ、バナナをいっぱい買えているのね」と、恐れることなく枕を高くして、いい夢を見られます。

この「バナナ」の仕組みがわかっていれば、下落時に仕事が手につかなくなり、大底で投げ売って大損ではなく、ふふふと笑って、回復を待つだけです。ワインの例で勘のいい方ならおわかりかと思いますが、投資を始めたときの値段に戻らなくてもいいところが、この「バナナ」の面白いところです。

投資を怖いと思っている人はいても、価格が上がって怖いと思う人はいないので、下がったときに怖くない「バナナ」で投資デビューをするのは、一括投資よりも心理的なハードルがぐっと低くなります。

最初の日経平均の例も、投資元本を割る日々がずっと続いています。ここで「バナナ」を知っている人は、黙々と買い続けます。そして、数年後、たくさんのバナナが貯まったときがいちばん大事なときです。

少し値動きがあっただけでも、投資の結果に大きく影響するからです。仮に1000円の値動きがあったとしましょう。

バナナ5本×1000円=5000円
バナナ5000本×1000円=500万円

バナナが増えると、同じ値動きでもインパクトが強くなるのです。つまり、少しの下落でも、大きな下落になります。iDeCoやつみたてNISAを20年続けたとき、途中の値動きで一喜一憂する必要はありませんが、出口だけはとても大事です。人によって、ドキドキするリスク許容度も違いますし、投資を始める前と、投資を経験した20年後もまた違うと思いますが、ドキドキするなら、貯まったバナナを少しだけ、値動きの少ないものに移しておく、そんなことを頭の片隅に置いておくといいでしょう。

人生のゴールは100年、今日明日の、元本割れでドキドキせずに、成長する経済におカネを投資し、世の中が安心、安全、便利になるのを楽しみながら、「バナナ」を楽しみたいものです。

著者:山口 京子( ファイナンシャルプランナー)
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記事提供:東洋経済ONLINE

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