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私にとってレモンサワーは「初めてベッドインする若い女性」なんです

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レモンサワーという名の愉悦 vol.7
大人になった今だからこそ、味わうことができる愉悦。ウェブオーシャンズではこれまで、スナック、ホッピーをテーマに、その奥深い嗜みのノウハウを紹介してきた。そして「レモンサワー」。どこの店にでもあるが、そのシンプルさゆえに嗜みの奥深さは計り知れない。連載は全6回の予定だったが、レモンサワーの魅力は尽きない。今宵は“おかわり”をお届けしよう。

「レモンサワーという名の愉悦」を最初から読む

レモンサワーを巡る旅も7回目を迎えた。今回訪れたのは高円寺の庚申通り商店街。

昼夜を問わず多くの人々が行き交う

そこにあるのが「CAFÉ&BAR GAKUYA」。ランチ営業もしているカフェバーだ。

階段の上にどんなレモンサワーが待っているのだろうか

案内人はIT企業に勤める島田和幸さん(40歳)。「レモンサワーは駆け付け一杯で飲みたいお酒ですよね」と語る。

腕の日焼けの理由はのちほどわかる

通りに面した窓が大きく、開放的な空間だ。ちなみに、島田さんのお酒遍歴は小学生から始まる。

「家にお祖父ちゃんの日本酒があったので、それをこっそり飲んでいて(笑)。今思うと安いお酒なんですが。お祖父ちゃんが亡くなってからは、近所の自販機でタカラの缶チューハイレモンを買っていました。あれがレモンサワー的なものとの初めての出会いですね」

マスターの臼田学さん(34歳)

ちなみに、缶チューハイは下校時のお供だった。

「実家は茨城なんですが、ランドセルを背負って常磐線の線路を歩きながら飲んでいましたね。映画の『スタンド・バイ・ミー』が公開される前なので、線路歩きを先取りしていたわけです」

茨城の小学生はそういうノリなんだろうか。「もう時効だから書いていいですよ」と言われたので書く。もちろん真似をしてはいけない。

マスターが趣味で集めいている80年代のアメリカントイ

では、さっそく注文しよう。「特製レモンサワーください」。使用するレモンシロップはハチミツ、三温糖、グラニュー糖で漬け込んであるそうだ。

前回の浅草に続いて、こちらもウォッカベース

すると島田さんが言う。「私は超特製レモンサワーで」。えっ、メニューにないぞ。

赤い液体が注がれる
左が「特製」、右が「超特製」

いわゆる”インスタ映え”するお酒だ。赤い液体の正体はザクロの果汁で作られるグレナデンというシロップだった。マドラー兼ストローが付いてくる。

この組み合わせで「超特製レモンサワー」が作られる

「特製」も「超特製」もレモンの酸味と甘いシロップが絶妙のバランスでとても美味しい。「これね、料理とも合うんですよ」と島田さん。

彼の趣味はツーリング。スズキのSW1という94年式の珍しいバイクに乗っている。

朝ドラ「ひよっこ」のロケ地、奥茨城で撮った写真

購入価格は中古で26万円だったが、修理維持費で100万円以上かかっているとう。腕の日焼けは、このツーリングによるものだ。おすすめスポットを聞いてみた。

「そろそろ新蕎麦の時期なので、秩父なんかいいと思いますよ。とくに『二八そば ひらい』の蕎麦は絶品。10月には手作りロケットを打ち上げる龍勢祭りもあるし」

ここで注文したアボカドスパム丼が運ばれてきた。うーん、これも美味しい。

そして甘いレモンサワーとよく合う

さて、大満足したところでおなじみの質問を。あなたにとってレモンサワーとは何ですか?

「初めてベッドインする若い女性でしょうか。甘くて酸っぱいし。ビールはもうちょい年上で、ホッピーは熟女というイメージ」

わかるようなわからないようなコメントだが、お酒歴では大先輩ゆえ、いただいておこう。「実際にベッドインしているわけじゃないですよ。あくまでもイメージ」という補足もあった。

バイバーイ

自販機で手軽にお酒を買える牧歌的な時代もあった。島田さんにとってレモンサワーは、そんな時代の思い出とともに飲むお酒なのだ。

取材・文/石原たきび

【取材協力】
CAFE&BAR GAKUYA 

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