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「ティッシュペーパーないよ」と言っただけでパパがママに怒られる理由

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家庭で男性が家事育児を担うのは、もはや常識とも言えるようになった昨今。しかし、「自分はこんなに家事育児を分担しているのに、奥さんになぜだかいつもイラっとされている」というパパの声がある一方で、ママからは「もう夫に期待するのはやめました」という声。そこで、この連載では、これまで私が多くのママたちから聞いた話を元に、テーマ別に事例を挙げて、ママがどんなときに、なぜパパにイラっとするのかを解説していきます。

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ママは家中を常にチェックして、備品の残量を確認している

何の気なしに「もうすぐティッシュペーパー無くなるよ」とママに言ってキレられたことがあるパパ、いるのではないでしょうか? 家庭の中には、生活に無くてはならない「備品」「日用品」が数限りなくありますよね。

例えば台所。調味料に牛乳、ミネラルウォーター、お米、パン、常備しておきたい乾物や缶詰といった食品類に加え、ラップ、アルミホイル、コーヒーフィルターに食器用洗剤、クレンザー、ゴミ袋など。また、洗濯用洗剤、漂白剤、柔軟剤や、お風呂やトイレを掃除するための洗剤。挙げたらきりがないですが、これらは常に減っていくので、残量がどれくらいなのか、日々チェックを怠ることはできません。

そのほか、例えばタオルやシーツ類など、常に減るものではないけれど、気がつくと劣化している備品の数々にも、目を光らせておかなければなりません。しかし、これらをどのタイミングでどこで購入して補充しているのかすら、把握していないパパもいるのではないでしょうか。

メーカー勤務のワーママKさんは、この備品を巡っていつもパパに対してイラっとしてしまうと言います。

「うちの夫から『柔軟剤無くなりそうだから買っといて』などと、軽く言われるたびに『たまには自分で行ってよ』という気持ちになります。でも、やっぱり私が買いに行ったほうが早いので、結局は自分で仕事帰りに買うんですけどね。

日用品って、けっこう重いものが多いですよね。しかも、私は仕事の行き帰り、いつもパソコンがバッグに入っているので、すべてを一度に買って帰ることができず、今日は絶対牛乳を買わなきゃいけないから、トイレットペーパーは明日買おう、などとかなり計画的に買い物をするようにしているんです。自分の荷物は重いし、買い物袋も重いし、家に帰りついたときにはヘトヘトです」

Kさんの夫の場合は、無くなりそうになったら申告してくれるという点では、まだ協力的ではありますが、できれば家の備品の中のいくつかは、パパの担当としてもらえると、ママの負担も少しは減りそうです。例えば「お風呂の洗剤とカビ取り剤は僕が担当するよ」などと、自分で管理できそうなものを自己申告して具体的に決めるというのはいかがでしょうか? ついでにお風呂掃除もパパの担当とすると使命感を持って管理できそうな気がします。

ママに買い物を頼まれたときには、目的や理由を細かく聞こう

Kさんのコメントの中にも出てきた「夫に行ってほしいけど、自分で行ったほうが早い」というのは、女性からよく聞くセリフです。なぜ自分で行ったほうが早いと感じるかというと、男性は我が家で使っている洗剤がどれなのか、いちいち見て把握していないため、どの種類、どの大きさを買ってきてほしいのかを1つひとつ説明する必要があり、それもまた面倒だからです。

我が家では先日こんなことがありました。4歳の娘の歯ブラシを夫に頼んだら、6歳以上向けの大きいものを買ってきてしまい、それを責めたら「大して変わらないじゃないか!」と逆ギレされました。男性の目から見ると「大して変わらない」かもしれませんが、子供の小さな口の中に入れると考えると、数ミリの違いでもけっこう変わります。

子供向けの歯ブラシには、対象年齢が大きく書いてあるので、まさか間違えないだろうと思って念を押さなかったのですが、この時は、間違えて買ってきたのではなく「4歳向けのがなかったから、これでも大して変わらないだろう」と買ってきたそうです。おそらく、世の中のママたちは「子供の口の大きさに合った歯ブラシを使わせる」という点を重視している人が多いと思いますが、パパはそこは重視していないということがわかり、目からウロコでした。

もし、ママから買い物を頼まれて、選択に迷ったら、小さなことでも一度電話などで確認したほうがいいかもしれません。パパから見れば「どっちでもいい」ことでも、実はその選択に大きな意味があることがありますから。

出版関係の仕事をするLさんの家庭でも、買い物を巡ってパパとモメたそうです。

「先日、子供用のタオルケットをパパに買いに行ってもらったんです。大人用のはいくつも家にあったのですが、それを使うと大きすぎて子供の体にからまったり、ふたつ折にして使うと暑かったりするので、体の大きさに合ったものを使わせてあげたいなと思って。そうしたら、買ってきたのは大人用のタオルケット。『子供用のが無かったから、大は小を兼ねると思って買ってきた』と言うんです。その時、男性に何か買い物を頼む時には、なぜそれを買うのか、という理由まで説明しないとダメなんだな……と気付きました」

これ、女性同士だったら理由まで説明しなくても、その買い物の趣旨を理解して、子供用のタオルケットが無かった場合、大人用のタオルケットではなく、大判のバスタオルを買ってくると思います。

男性はそこまでは察してはくれないということは、大人の女性ならわかっている人も多いのですが、うっかり詳細まで伝え忘れてしまうことってあるんですよね。なので、ママから何かを頼まれたときに、ちょっとでも疑問に思うことがあったら、面倒でも納得行くまで質問するようにしたほうがいいかもしれません。

今回で最終回となるこの連載。書きながら私も自分がなぜイライラするのか、その理由を整理できました。男女はわかり合えないものですが、せっかく縁あって夫婦になったのですから、お互いに常に歩み寄る姿勢を忘れずに、お互いの負担を少しずつでも減らしていけたらいいですね(自分に言い聞かせる意味も込めて)。

文/相馬由子
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。子育てをテーマにした雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手がける。2017年より某育児・教育系ウェブメディアの編集長を務めている。再来年に娘の小学校入学を控え、学童に入れるのかが目下の悩み。

イラスト/佐野さくら

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