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「料理するだけのパパ」にイラつくママ。大変なのはメニュー決めと買い出し

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家庭で男性が家事育児を担うのは、もはや常識とも言えるようになった昨今。しかし、「自分はこんなに家事育児を分担しているのに、奥さんになぜだかいつもイラっとされている」というパパの声がある一方で、ママからは「もう夫に期待するのはやめました」という声。そこで、この連載では、これまで私が多くのママたちから聞いた話を元に、テーマ別に事例を挙げて、ママがどんなときに、なぜパパにイラっとするのかを解説していきます。

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夫の「料理ができる」。それって“思い込み”かも?

栄養バランスや予算なども考えて1週間のメニューを決める

結婚する前の1人暮らしが長かったりして「料理もけっこう作れます」というパパ。しかも、ママよりも凝ったものを作れたりして、料理に自信を持っているパパの話も聞きます。しかし、パパが料理をすることについて、ありがたいと思いつつも、何だかモヤっとする感情を抱いているママもいるようです。

IT関連企業勤務のワーママ・Gさんの夫は、家事にも協力的な優しいパパだそうです。食事の準備は、作るものを考えて食材を揃えておけば、その通りに作ってくれるけど、事前の準備はやっぱりママの仕事。

「家族の食事を1日だけ作るのは、実はそれほど難しいことではないと思うんです。毎日の食事の準備で何が一番大変かというと、献立を考えること。特に仕事をしていると毎日買い物には行けないわけで、食材を数日分まとめて買い出しすることになります。その時、数日間の献立をおおよそ考えながら買い出しをするのって、けっこう頭を使うし面倒くさいんですよね。夫はその大変さを理解していないような気がしていて、そこにモヤモヤを感じますね」

このように、献立を考え、食材を買い出しすることは、ママたちにとって大きな仕事なのです。では、買い出しに行った時に、何を考えて買うものを決めるのか、そのポイントを挙げてみたいと思います。

・毎日同じようなメニューにならないようする
・1食の中で栄養バランスが取れているようにする
・食材を余らせないようにする
・常備している食材や調味料を切らさないようにする
・予算の範囲内に収める

ママたちは、これらの条件を満たすように考えながら、限られた時間の中で買い物をします。これ、けっこう難易度高いですよね。

ちなみに、最近は食材の宅配を利用している家庭も多いですが、私としては、この注文をするのも、けっこう時間と労力を使うなあ……と思っています。というのも、我が家の場合、前週の木曜日に注文したものが次週の水曜日に届くのですが、1週間後のことを考えて注文するため、うっかり買いすぎたりすることも。バランス良く買うのが難しいんです。

食事は、家事育児の中でも優先度の高い項目です。人間が元気に生きていくためには、毎日食べなければなりません。外食をするという選択肢はあったとしても「今日は食べなくていいや」ということにはならない。「今晩の献立どうする?」という悩みはほぼエンドレスに続きます。

万が一ママの料理に不満があったとしても、「僕だって料理くらいやればできるよ」「むしろ僕の方が料理の腕は上」という思いは、なるべく封じ込めておいていただき、日々のママの大変さを理解してもらえると幸いです。

ママたちはイライラ感と罪悪感のはざまで悩んでいる

さて、お迎えから寝かしつけまではママが担当ということになっていても、時にはママが仕事で遅くなることがありますよね。そんな時こそ、パパが料理の腕を振るうタイミング。かと思いきや、ママたちに話を聞くと、「朝出かける前に、パパと子どもの夕食を用意しておきます」ということが多いようです。しかも、仕事で遅くなることは、パパにも子どもに対しても申し訳ない気持ちになるというママたちの声も。

「お迎えから寝かしつけまでを夫に頼む場合、さすがにごはん作りまでやってもらうのは申し訳ないかなと思って、朝出かける前に食事を作って行きます。そして、帰ってみると、台所はしっちゃかめっちゃか。むしろいつもより家庭内の私の仕事が増えているような気もするのですが、夫に対して『もう少しこうしてほしい』というのは、なんだか申し訳なくて言えないんですよねぇ……。たまの残業の日くらい、家族みんなのごはんを作ってくれててもいいんじゃない、とも思うのですが。何もしてくれない旦那さんもいる中で、これだけやってくれるのでも十分ありがたいかなと思ってしまって」(広告会社勤務・Hさん)

男性からすると「要望があるなら言ってくれればいいのに」と思うかもしれませんが、女性はイライラ感と罪悪感のはざまで思い悩んでしまうわけです。でも、「今日のごはんも美味しかったよ」と、パパと子どもたちからの労いの言葉をもらえるだけで、モチベーションがあがり、イライラが軽減するのも事実。ぜひ、ママの仕事が忙しい時にこそ、ちょっと過剰なくらいに労いの言葉をかけてもらえると、ママのイライラも和らぐのではないでしょうか。

次回は「パパと子どもだけでのお留守番」について、ママのイラっとするポイントとその理由を解説します。

文/相馬由子
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。子育てをテーマにした雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手がける。2017年より某育児・教育系ウェブメディアの編集長を務めている。再来年に娘の小学校入学を控え、学童に入れるのかが目下の悩み。

イラスト/佐野さくら

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