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【ニューウェーブ インタビュー】キース・マロイ 〜生涯を捧げるほどの魅力が僕らの海にはあるんだ〜

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知らなきゃ男が廃るが、知ってりゃ上がる。気にするべきは、顔のシワより脳のシワ。知的好奇心をあらゆる方向から刺激する、カルチャークロスインタビュー。

[キース・マロイ]

1974年、カリフォルニア州オーハイ生まれ。プロサーファー、映画監督。20代の多くを選手として過ごし、映画や雑誌などのサーフメディアに多く登場。現役選手引退後は環境問題への取り組みや映像制作を活動の中心に。兄クリス、弟ダンを持つマロイ兄弟の次男。

5年ぶりの映像作品『フィッシュピープル』を制作したキース・マロイは、10代後半からプロサーファーとして生きてきた人物だ。世界最高峰のプロツアーもフォローした実力者であり、しかしその一方、カラダひとつで波に乗るボディサーフィンを楽しむように、素顔はウォーターマンに近い。

実際、初監督作品となった前作『カム・ヘル・オア・ハイ・ウォーター』ではボディサーファーに焦点を当て、サーフボードを介さずダイレクトに海とのコミュニケーションを図る人たちの魅力を追いかけた。

また、公私ともに各地に点在するグッドウェーブを追い求めてきた。 「今でもよく覚えているのはインドネシアのメンタワイ諸島。とても良い波に恵まれた半面、捨てられたプラスチックが山積みになっている海岸にも遭遇したんだ。環境問題について考える旅となったね。世界にはきれいな海も汚染された海もある。海を愛するひとりとして楽しく過ごせる海はずっと残していきたいし、だからきれいにしていきたい」

そのため、以降はサーファーたちが中心となり環境問題に取り組む非営利団体、サーフライダーファウンデーションの活動にも参加してきた。

「思い返せば、僕はずっと海にいる生活を送ってきた。最初はサーフすることだけを目的に海にいたけれど、選手としてのキャリアに区切りをつけ、家族と生活を営むようになると、海で過ごす時間が特別であるように感じたんだ。今のほうがよりリラックスしてビーチにいるし、海はより身近な存在になっている。今回のプロジェクトをスタートさせたのも、そんな海の素晴らしさを多くの人に伝えたいと思ったからなんだ」

2年ほどの時間をかけて制作された新作『フィッシュピープル』は、海と出会い、人生が変わった人たちにフォーカスしたドキュメンタリー映画。彼らへのインタビューと、美しい私生活を収録した。

今作に登場する人物は6人。ハワイに住むフリーダイバーでスピアフィッシャーのキミ・ワーナーは、スピアフィッシングの極意を伝授してくれた父による海の教えや、家族の絆が生んだパワーについて話す。

そして豪州出身のプロサーファー、デイヴ・ラストヴィッチは、海が作り出す波というエネルギーにアクセスすることで、どれほど喜ばしい人生を送れてきたのかを語る。

「みんな各々の立場から話してくれた物語は多岐にわたっていて、それだけ海の魅力が多彩であることを教えてくれる。でも何より、彼らの愛する海がとても美しいんだよ」

そうしてキースは、海と暮らす人生が素晴らしいものであることを教えてくれるのだ。

『フィッシュピープル』


監督:キース・マロイ/出演:デイヴ・ラストヴィッチ、キミ・ワーナー、レイ・コリンズほか/制作:パタゴニア/iTunesなどの動画配信サービスで発売中。

海に人生を捧げた6人の登場人物が、どのように海とつながり、人生を変えていったのかを描くドキュメンタリー作品。本編では、美しい海をフィールドに展開する各々のプライベートライフが映し出され、彼らの海への深い愛情が語られる。

高橋賢勇=写真 辻村慶広=取材・文

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インタビュー , キース・マロイ , サーフ , フィッシュピープル
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