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レモンサワーの奥深さを理解するために、まずは1カ月飲み続けてみた

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レモンサワーの愉悦 vol.1

大人になった今だからこそ、味わうことができる愉悦。ウェブオーシャンズではこれまで、スナック、ホッピーをテーマに、その奥深い嗜みのノウハウを紹介してきた。そして今回のテーマは「レモンサワー」である。どこの店にでもあるが、そのシンプルさゆえに、嗜みの奥深さは計り知れないという。全6回でレモンサワーの魅力の真髄に迫りたい。

EXILEが打ち上げでレモンサワーを2500杯飲んだという都市伝説

レモンサワーはどこの居酒屋にもたいていある。ホッピーのように「この店は置いてるかな?」と心配する必要がない。

しかし筆者は、レモンサワーとは無縁の人生だった。「学生がチェーンの居酒屋で飲むもの」という勝手なイメージがある。「男がレモンサワーなんて飲んでられるか!」という謎の矜持も、自分にはあった。

そんな折、「EXILEがライブの打ち上げでレモンサワーを2500杯飲んだ」という都市伝説を知った。男が堂々と飲んでいいお酒だったのだ。

さらに、ソムリエの田崎真也氏は雑誌のインタビューで「プライベートではワインじゃなくて、もっぱら焼酎。じつは焼酎は嫌いだったんだけど、とある居酒屋で飲んだレモンサワーで開眼した」と語っている。

以降、妙にその存在が気になる。材料は焼酎、炭酸水、そしてレモン。この3ピースバンドは、シンプルながら盤石の組み合わせなんじゃなかろうか。さらに、今年は冷凍レモンで作るレモンサワーが話題になっている。暑い夏にはぴったりの飲み物だ。

発祥は1958年創業の「もつやき ばん」(東京・祐天寺)だとされる。この店のドリンクメニューには生ビールがない。ほとんどの客はレモンサワーを注文する。

ジョッキにはキンミヤ焼酎と氷。これをハイサワーで割り、さらに自分でレモンを絞る。何度か飲んだことがあるが、フレッシュなレモンの香りと爽やかな喉越しがたまらなかった。

というわけで、1カ月間レモンサワーを飲み続けてみた。その結果、わかったのはバリエーションの豊富さだ。ホッピーは生と瓶があるとはいえ、どこで飲んでもだいたい同じような味である。

しかし、レモンサワーはシロップの有無を含め、店によって作り方がずいぶん異なる。逆に言えば店のこだわりが如実に現れるお酒なのだ。

それぞれ顔付きが違う

一番印象的だったのは、阿佐ヶ谷の立ち飲み屋「阿佐立ち」で飲んだレモンサワー。グラスになみなみ注がれた焼酎もさることながら、レモンが丸々2個付いてくるというサービスぶりだった。

これで450円!

2016年3月には、新宿ゴールデン街にレモンサワー専門店「The OPEN BOOK」もオープンした。リンゴでもオレンジでもない。時代はレモン、レモンサワーなのだ。

次回以降は、我こそがレモンサワー好きを自認する人たちに、そのこだわりをじっくりと聞こうと思う。店で「とりあえず生!」と反射的に注文してしまう人にこそ、読んでもらいたい。

取材・文/石原たきび

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レモンサワー , 愉悦
僕にとってレモンサワーは「おきざりにした悲しみ」なんです
2017.07.23 / 37.5歳からの愉悦