http://oceans.tokyo.jp/2017-0519-5/

今まで知らなかったバーボンの魅力を再発見! 第2回「Asahi Brown Spirits Seminar」レポート

このエントリーをはてなブックマークに追加

518日、六本木で話題のバー「ミクソロジーエクスペリエンス」を会場にアサヒビール主催のプレス向けウイスキーセミナー「Asahi Brown Spirits Seminar」第2回目が開催された。ブラウン・フォーマン ビバレッジズ ジャパン ブランドマネージャーの奥村龍太郎さんが登壇しプレゼンテーションを実施、今回テーマとなる銘柄「ウッドフォードリザーブ」の魅力を再提案するとともにバーボンの最新事情などをレクチャーしてくれた。


バーボンとしては、現存する世界最古の蒸留所としてその名を馳せる老舗ブランド「ウッドフォードリザーブ」。蒸留所を構えるケンタッキー州と言われて、某ファストフードチェーンを思い浮かべてしまう人も多いかも知れないが、それに負けず劣らず有名なのが、サラブレッドとバーボンなのだ。数多くの強豪馬を送り出す育成地であり、国際G1レース「ケンタッキーダービー」の開催地でもある、この場所で採れる水はライムストーン(石灰質)地層を通って湧き出るピュアな水質が特徴で、上質なバーボンづくりを行う上でも最適な土壌なのだ。ちなみに、この水で育った牧草を食べた馬は骨が丈夫で力強いサラブレッドに育つのだそう。


このバーボン最大の特徴は、トウモロコシを72%使用することによって生まれる芳醇で豊かな香り、大量生産には不向きな3回の蒸留方法を採用していることに加え、オーク樽の内側を低温で時間をかけて焼く過程“トースト”を通常のものより長めに行っていることだ。今回、「ウッドフォードリザーブ」とそれをさらに熟成させた「ウッドフォードリザーブ ダブルオークド」の2種類がサーブされ、飲み比べを行った。率直な感想としては、従来のバーボンが持つネガティブなイメージが全て払拭されるものだった。


まずはウェルカムドリンクとして「ウッドフォードリザーブ」を使ったミントジュレップが出された。見た目にも涼しげでこれからの時期にぴったりな夏のカクテルで、女性にも飲みやすい。このカクテルは、ケンタッキーダービーの開催を祝って毎年会場内で飲まれる、初夏の風物詩的なドリンクだそうで、毎年限定デザインのボトルや純銀製のチャリティグラスも販売されている。現状これらを日本での購入することは不可能なため、興味のある人は現地を訪れてほしい。

そして本題の「ウッドフォードリザーブ」を

バーボンと聞いて、クセのあるアメリカらしいガツンとくるお酒を想像していたが、含んだ瞬間から口いっぱいに広がるスパイスやフルーツの香りが印象的だった。バーボン特有の舌がピリッとするファーストインパクトを持ち合わせつつも、滑らかな口当たりで飲みやすい。

次に「ウッドフォードリザーブ ダブルオークド」

グラスを薫せた時点から明らかに香りが違う、エレガントでクリーミーなバニラの香りが漂っていた。飲み口も「ウッドフォードリザーブ」と比較すると、角が取れてまろやかに落ち着いた印象。余韻を愉しめる、重厚で奥行きのある味わいだ。ダブルオークドとは、オーク樽で最初の熟成が行われた後に樽を移し変えて2回目の熟成を経て作られた、という意味だ。まず通常の「ウッドフォードリザーブ」に使用される樽に比べて約4倍の時間をトーストに要した特別樽を使い、2回目の熟成に使用される樽には“チャー”というトーストに比べて遥かに高温のバーナーで短時間焦がした樽が用いられる。これはステーキでいえば、1回目の樽で中までじっくりと火を通し、2回目の樽で外側をカリッと焼いて肉汁と旨味を閉じ込めるのと似ている。焦げた樽に入れることで、仕上げに強い風味を纏わせることができるのだ。

セミナーではフードペアリングも提案された。パルミジャーノ・レッジャーノ、塩胡椒のみを施した赤身肉、ドライクランベリーの3種類がサーブされ、バーボンとそれぞれの食べ合わせを実践。チーズを軽く口内で砕き、すぐさまバーボンを含んでみる。合う……塩気のあるチーズと甘い香りは、ワインにも負けない組み合わせだった。シンプルな味付けを施した赤身肉とバーボンの組み合わせも、肉の持つ素材の旨みを邪魔しない代わりにスパイシーな風味がアクセントの役目を果たしている。だからバーボンが進むのだ。酸味の強いクランベリーは、風味の強いもの同士でケンカするのかと思いきや、フルーツのフレーバー同士が巧みに鼻腔で混ざり合うことで絶妙なハーモニーを奏でていた。バーでナッツを食べるようなライトな感覚でツマミを選ぶ時にオススメだ。

また同店舗の支店として、先日オープンしたGINZA SIXに出店している「ミクソロジー サロン」の限定メニュー、抹茶のカクテルも提供された。バーボンベースのカクテル“オールドファッションド”を抹茶と黒蜜で仕上げたもので、金粉のまぶされた新感覚な和風カクテルだ。

今回のセミナーを通して感じたのは、コーヒーの世界に訪れたサードウェーブの潮流は、アルコールの世界にも波及しているということ。小規模でもクラフツマンシップを大事にしたり、環境にも配慮した丁寧な暮らしや豊かな精神性を提案するスタイルは、クラフトビールのみならずバーボンでも顕著だ。喉越しだけでゴクゴクいっちゃう爽快な夏もいいけれど、ストーリー性を重視して嗜むシーンを考えながら作り手たちに思いを馳せる、そんなプレミアムな時間も我々オッサン世代には必要だ。デニムにTシャツだけじゃない、ちょっと大人なメイドインU.S.A.を体験してみよう。

ウッドフォードリザーブ ダブルオークド 750ml 8000
ウッドフォードリザーブ 750ml 5210

[問い合わせ]
アサヒビール

0120-111-121
www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/bourbon/woodford/

このエントリーをはてなブックマークに追加
イベントレポート , ウッドフォードリザーブ , バーボン