http://oceans.tokyo.jp/2017-0405-2/

もはやトレンドを超越。熊谷隆志の私的ブランド「ネサーンス」が今着たい。

このエントリーをはてなブックマークに追加

“肩書”を超えて多岐にわたった活動をする、オーシャンズ世代の熊谷隆志さんが手掛ける「ネサーンス」。

自分の私服にしたいものだけを。
そのモノづくりへの姿勢や生み出されたプロダクトは、まさに日ごろ俺たちが確立したいと願ってやまない“自分だけのスタイル”だ。そんなネサーンスの服を俺たちも私服にするべく、少し詳しく勉強してみよう。

「ネサーンス」とは?

2011年秋冬に始動以来、今春夏のコレクションで12シーズン目となるネサーンス。スタイリスト、フォトグラファー、ショップディレクターなど、さまざまな視点から数多の服と出会ってきた熊谷隆志さんのプライベートブランドだ。

「GDC」「ヴェンチュラ」といった熊谷さんがこれまでに手掛けてきたブランドとの違いは、年齢や趣向といった「ターゲットマーケット」をあえて設定しない、極私的なものづくり、ということ。彼の人生を通して蓄積されたインスピレーションを「自然な形や方法で服という形態にアウトプットする」というプロセスを大切にしている。

ネサーンスはデビュー以来、マイペースに成長。無理に拡大するよりも、彼の“ハート”が隅々まで行き渡るような、正しいサイズ感を維持しながら続けていくことが大事、とのこと。

3万8000円/ネサーンス(レイク・タホ 03-5708-5757)

トレンドは関係ない。好きだから、作る。
熊谷さんのお気に入りであるチャイナジャケットは、ここ数シーズン、異なる素材で作る定番品。今季は刺し子の生地を使用。

左●ガウン2万9000円、Tシャツ1万1000円、ネックレス1万9000円、ショーツ1万9000円/すべてネサーンス(レイク・タホ 03-5708-5757)、ハット7万9000円/サム ロバーツ、フリンジアクセサリー3万3000円/RTH(ともにCPCM 03-3406-1104)、靴2万7000円/パラブーツ(パラブーツ青山店 03-5766-6688) 右●パーカ2万5000円、Tシャツ9000円、ショーツ1万6000円、ベレー7000円/すべてネサーンス(レイク・タホ 03-5708-5757)、靴3万4000円/パラブーツ(パラブーツ青山店 03-5766-6688)

左●少し前に旅したメキシコ・オアハカで出会った人々や生活、文化、ストリートの匂い、風景、すべてに刺激を受け、今季のネサーンスは、旅の思い出が随所に反映されたコレクションを展開。

右●ノンシャランなフード付きのインディゴスウェットジャケットは、どんな服にも合わせやすいマルチプレーヤー。コーディネイトしたカモフラージュ柄のスウェットショーツは、映画に出てくるハンターっぽい雰囲気に影響を受けて作ったもの。


ネサーンスを知る10のキーワード

1. Workwear
ワークウェアの魅力はやはり、仕事着ならではのシンプルなデザインと、それに紐づく機能性。ネサーンスにおいて、欠かすことのできない重要な要素。

2. Comfort
着ていてストレスになるようなものはなるべく避けたい。ネサーンスの服は、触感が気持ちいい。「身体の一部」と思うこともしばしば。

3. MILITARY
定番だけど、行きすぎたヴィンテージやただの焼き直しはあまり好きじゃない。ミリタリーウェアの大人流解釈を。

4. Vintage & Remake
ファッションに目覚めた10代から、40代半ばとなった今まで、熊谷さんのファッションの根幹をなしているのはヴィンテージウェア。珍しいヴィンテージに出会うとつい手が伸びてしまうそう。

5. Genderless
ネサーンスは、女性にも優しい。基本的には男性向けブランドだけど、女性たちからの支持も厚く、毎シーズン、彼女たちに向けたサイズも用意している。妻やガールフレンドと共有して、もっと自由にファッションを楽しめる。

男性●コート5万9000円、カットソー1万7000円/ともにネサーンス(レイク・タホ 03-5708-5757)、ネックレス3万円、ベルト1万6000円/ともにRTH(CPCM 03-3406-1104)、デニム5万円/ジャンティーク 03-5704-8188、メガネ3万9000円/マックス ピティオン(ザ ライト 03-6447-2666)、靴6万6000円/パラブーツ(パラブーツ青山店 03-5766-6688) 女性●コート5万9000円、スカート3万6000円/ともにネサーンス(レイク・タホ 03-5708-5757)、シャツ2万5000円/アテリエ デルフィン、ビーズネックレス各5100円、レザーネックレス2万3000円/ともにRTH(すべてCPCM 03-3406-1104)

6. Hobby
今、いちばん趣味にしたいことを服に。このジャケットとインナーのベストは、古いフィッシャーマンウェアに着想を得たもの。特有の機能美が備わる特定の目的のために作られた服にいつも心惹かれるのだ。

ジャケット3万6000円、ベスト2万9000円/ともにネサーンス(レイク・タホ 03-5708-5757)、ネックレス3万4000円、パンツ3万8000円、ベルト1万6000円/すべてRTH、シャツ参考商品/ダブリューエル(すべてCPCM 03-3406-1104)、靴6万8000円/パラブーツ(パラブーツ青山店 03-5766-6688)

7. OCEAN
やっぱりどうしたって海が好きだ。サーフィンが生活の中の一部にある熊谷さんにとって、海の香りがするアイテムは欠かせないのだ。

8. Collaboration
自分たちで作れない、良いメーカーとの出会い。気になる専門ブランドとコラボレーションできるのもネサーンスの楽しみのひとつ。

9. COLOR
オッサンだもの、色でいろいろ遊ばなきゃ。色に対して保守的になる大人が多いが、大人こそ遊ぶべき。あまり考えすぎず、感性の赴くままに取り入れよう。

10. Day OFF
休日をとにかく有意義に過ごしたい。せっかくの休日を無駄にしたくない。身に纏う服も、着心地のいいものがいい。けれど、いかにも「休日のオッサン」みたいに、見られることに無頓着な格好だけは、絶対に避けるべき。

左●シャツ1万8000円/ネサーンス(レイク・タホ 03-5708-5757)、パンツ1万9000円/RTH(CPCM 03-3406-1104)右●シャツ1万9000円/ネサーンス(レイク・タホ 03-5708-5757)、メガネ3万9000円/マックス ピティオン(ザ ライト 03-6447-2666)、パンツ2万円/セラー ドア(アダム エ ロペ 0120-298-133)

ネサーンスには(熊谷さん自身のように)決められたカテゴリに分類されることをするりとかわしてしまう軽やかさがある。

熊谷さん曰く、「昔も今も、もっぱら自己流。たくさんインプットしてきたせいか、最近はトレンドが気にならなくなりました。世界は情報であふれているけれど、正解を教えてくれる教科書は存在しない。ネサーンスが、そんな教科書を必要としない人たちに『着たい』と思ってもらえる服であればいいなと思います」

大いに共感するか、自分にはまだ早いと思うか。いずれにせよ、まずは彼の思いが詰まった服を手に取って、彼の世界に触れてみるところから始めたい。

熊谷隆志=写真・スタイリング ANNA.(SHIMA)=ヘアメイク

このエントリーをはてなブックマークに追加
ヴィンテージ , こだわり , ミリタリー , 休日 , 熊谷隆志
大人が目指すべきストリート的モードを、ディオール オムの新作に見る。
2017.10.09
「世界の車窓から」がテーマの新作を熊谷隆志さんがセルフスタイリング
2017.10.07 / 熊谷隆志のお洒落で悪いか!
最新缶コーヒーの実力公開テスト最終回。これにて飲まず嫌いは卒業だ!
2017.09.29
“たかが”から“されど”への意識革命!? 最新缶コーヒーの実力テストで出たある結果
2017.09.27
2017年5月号特集
2017年5月号特集 / FEATURE