http://oceans.tokyo.jp/2017-0212-2/

オーシャンズ世代必読、「あっと驚く」スナックのトリビア

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人口比率でスナックの軒数が一番多いのは意外にも〇〇県

前回は「スナックの定義」について学んだ。今回のテーマは「スナックに関するデータ」。「へええ」と唸るトリビア満載である。
スナックは全国津々浦々に約10万軒あるといわれているが、これを統括する機関や団体がないため、その全体像は長い間ベールに包まれてきた。
しかし、スナック好きが高じて2015年に「スナック研究会」(http://snaken.jp)を立ち上げた首都大学東京の法学系教授・谷口功一氏は、様々な角度からデータを集め始めている。(※彼が『月刊文藝春秋 2017年2月号』に寄稿した「スナックからの地方創生」も要チェック!)

「まず、スナックの軒数ですがNTTの電話帳登録から確定可能な数は10万750軒でした。最近は固定電話がない店も増えていることを考えると本当の実数はこの登録だけからは分からないのですが、美容室が23万軒、不動産屋が12万軒、居酒屋が8万軒、コンビニが6万軒なので、これはかなり多いといえます」

居酒屋やコンビニより多いとは…。やはり、繁華街をたくさん抱える都会に集中しているんでしょうか?

「そうですね。都道府県別の単純な総軒数では1位が東京都、2位が北海道、3位が福岡県です。でもね、これを見てください」

人口比率では宮崎県がトップ!

おお、なぜこの順位なんでしょう?

「都道府県別の《人口あたりの軒数》だと顕著に“西高東低”の傾向があることが分かります。特に九州が圧倒的で、これは飲酒文化の違い――お酒の好きな県民性があるのかもしれませんね(笑)。スナック研究会によるデータ分析によると、農漁村部に行くと人口あたりのスナックの数が多くなるという結果も出ています。一日の大変な労働を終えてスカっと気っぷ良く呑みに行く、という光景が目に浮かびます」

ここで、谷口氏は「山崎」の水割りをひと口飲んだ。グラスの中で氷がカランと鳴る。
「市区町村別の人口あたりのスナックの数を見てみると、離島や周縁部で顕著に多いという傾向もありますね。1700以上の全国の市区町村の中で、高知県奈半利町(人口4000人弱の室戸岬の方の小さな町)が全国5位だったり、沖縄県の北大東村(沖縄県最東端の島)が8位だったりするわけです。50位以内に、やはり、周縁部の青森県むつ市(35位)や離島の鹿児島県の南種子島町(42位)などが入っていますが、これはそれぞれ自衛隊の大きな基地やJAXA(宇宙航空開発機構)のロケット打ち上げ基地を抱えている、という事情も影響していると思います。数少ない貴重な娯楽なんだろうなと」

世界的に有名なシングルモルトウイスキー「山崎」

スナックを読み解くキーワードは「社会的包摂」

「研究会の分析によると、スナックが多い街は犯罪が少ないというデータもあります。人間をやさしく包む存在だからでしょう。社会学用語ではこの心理的に安心できる状態を『社会的包摂(ほうせつ)』、英語では『ソーシャル・インクルージョン』というんです」

このあたりは法学系教授として鳴らす谷口氏の面目躍如だ。公益財団法人・日本女性学習財団のホームページには、こんな解説がある。

社会的包摂――国民一人ひとりを社会の構成員として取り込むこと。1980年代、雇用や地域的つながりから脱落する「社会的排除」が先進諸国で新たな社会問題となった。 対応する理念として「社会的包摂」が普及し、社会から孤立した人々がもう1度社会参加できるよう、制度や環境を整える取組が各国で展開された。

スナックは地元密着型の営業スタイル。オッサンにとって、家、職場に続く3つめの“居場所”――「サードプレイス」なのだ。

次回、第四回のテーマは「スナックと地方創生」。スナックを盛り上げることが地方の創生につながるというお話です。

取材・文/石原たきび

「スナッカー」(http://snacker.jp)のおすすめスナック Vol.2

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営:18:00~1:00
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オッサン , スナック
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